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アジア人でも2型糖尿病はガンのリスク要因

(2017年3月) ニューヨーク大学などの研究チームが行い "Diabetologia" 誌に掲載された大規模な研究で、アジア人でも2型糖尿病患者がガンで死亡することが多いという結果になりました。

2型糖尿病によりガンになったりガンで死亡したりするリスクが増加するというデータが増えつつありますが、東洋人を調査したこの手の研究に高品質のものはあまりありませんでした。

研究の方法

日本・台湾・シンガポール・バングラデシュ・インド・中国・韓国に住むアジア人77万人(平均年齢54才)のガンによる死亡の状況を平均12.7年間にわたり追跡調査したデータを用いて、2型糖尿病とガンのリスクとの関係を調べました。

結果
主な結果は次の通りです:
  • 追跡期間中に3万7千人超がガンにより死亡した。
  • 2型糖尿病患者は、BMI・飲酒量。喫煙習慣を考慮してもガンで死亡するリスクが26%高かった。
  • ガンが発生した部位別に見ると、2型糖尿病患者は健常者に比べて肝臓・すい臓・胆管・大腸・乳ガンなどで死亡するリスクが増加していた。 死亡リスクの増加が顕著だった部位は肝臓・甲状腺・腎臓・大腸・乳のガンで、リスクの増加幅は1.7倍(乳ガン)~2.7倍(大腸ガン)だった。
  • 2型糖尿病とガンで死亡するリスクとの関係は、追跡開始の時点で60才未満だったグループで強く見られた。
  • これまでの欧米人のデータと比較して、アジア人で2型糖尿病によるガン死亡リスクの増加が顕著なのは腎臓・甲状腺・前立腺のガンだった。 ガン全体・消化器のガン・乳ガンに関しては欧米人と同程度だった。
結論
研究チームは「アジア人においても2型糖尿病がガン、特に肝臓ガンのリスク要因であると考えてよいだろう」と結論付けています。