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アスピリン常用で大腸・乳・前立腺ガン患者の生存率が向上

(2016年4月) "PLOS ONE" に掲載されたカーディフ大学(英国)の研究(システマティック・レビュー)で、大腸・乳・前立腺ガンを治療中の患者が少量のアスピリンを常用していると生存率が増加するという結果になりました。出典: Aspirin in the Treatment of Cancer: Reductions in Metastatic Spread and in Mortality...

低用量アスピリンの常用がガンの予防に有効であることは知られていますが、既にガンを発症している患者における効能はよくわかっていませんでした。

レビューの方法

大腸ガン・乳ガン・前立腺ガンなどの治療におけるアスピリンの効果を調べた5つのランダム化試験および42の観察研究のデータを調査しました。

結果
大腸・乳・前立腺のガン
大腸ガン・乳ガン・前立腺ガンの患者が基本的なガン治療に加えてアスピリンを低用量で常用するようにすると、ガンが広がることが減り(平均で5年間における)死亡率が15~20%ほど低下するという結果でした。
大腸ガンに関しては、アスピリンによる生存率向上の効果が発揮されるのが、大腸ガン腫瘍においてPIK3CAという遺伝子が特定のタイプである15~20%ほどの患者に集中していました。
それ以外のガン

他のガンについてもアスピリン常用による死亡率の低下は見られましたが、被験者数が少なすぎてデータが不十分であるため統計学的な信頼性に問題があります。

副作用

アスピリンは腸出血などの副作用の恐れがありますが、今回調査対象となった研究では深刻な副作用は報告されていません。

アドバイス
データに不十分なところはありますが、研究チームは「治療の一環としてアスピリンを常用することを検討しても良いだろう」という意見です。