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資産が大きく減った人は、そもそも資産を持たない人と同程度に死亡リスクが高い

(2018年4月) "JAMA" に掲載されたミシガン大学などによる研究で、中年~老年の時期に資産が短期間のうちに大きく減った人は資産がそもそも無い人と同じくらい死亡しやすいという結果になっています。

資産が減ったことで医療費を節約するようになるのに加えて、資産が減ることによる精神的なストレスが体に悪いのだと思われます。

研究の方法

米国に住む51~61才(平均55才。53%が女性)の男女 8,714人を 1992年~2014年末まで2年ごとに調査したデータを分析しました。 追跡期間の平均は17.7年間でした。

2年間のうちに純資産(資産-負債)に75%以上の損失を被った場合を「資産減ショック」とみなしました。 純資産がゼロまたはマイナスの場合を「資産貧困」とみなしました。

結果

追跡開始の時点で749人が資産貧困でした。追跡期間中に資産減ショックを経験したのは 2,430人でした。 追跡期間中に 2,823人が死亡しました。

1,000人年あたりの死者数は次の通りでした:
  • 資産減ショックも資産貧困も経験しなかったグループ: 30.6人
  • 資産減ショックを経験したグループ: 64.9人
  • 追跡開始の時点で資産貧困だったグループ: 73.4人
死亡リスクに影響する種々の要因を考慮して計算すると、資産減ショックも資産貧困も経験しなかったグループに比べたときの死亡リスク(死因を問わない)が、資産減ショックを経験したグループでは+50%、追跡開始の時点で資産貧困だったグループでは+67%であるという結果となりました。