11年間の食生活と、その後の13年間における抑鬱の再発リスク

(2019年4月) 英仏の研究グループが食生活と抑鬱のリスクとの関係を調べた研究が "European Journal of Nutrition" に掲載されています。

研究の方法

4,949人の男女を対象に、1991~1993年から 2002~2004年(11年間)にかけて食生活に関するアンケート調査を3回行い、その後 2002~2004年から 2015~2016年の13年間にわたり鬱症状の程度を4回にわたり(*)アンケートでチェックしました。
(*) 2002~2004年、2007~2009年、2012~2013年、2015~2016年

4回の鬱症状チェックのうち2回以上で鬱症状の発生が認められた(CES-D のスコアが16以上であるか抗うつ剤を服用していた)場合を「鬱症状が繰り返し生じた」とみなしました。

結果

食生活がAHEI-2010(下記の「関連記事」を参照)に近い場合には近くない場合に比べて、鬱症状が繰り返し生じるリスクが19%(95% CI 0.65-1.00)低下していました。

そして、11年間のうちに食生活がAHEI-2010から遠ざかった場合には、食生活が一貫してAHEI-2010に近かった場合に比べて、鬱症状が繰り返し生じるリスクが34%増加していました。

食生活のメディテラネアン・ダイエットやDASHダイエットといった食事法への近さと鬱症状のリスクとの間にも一定の関係が見られました(食生活がこれらの食事法に近いと抑鬱のリスクが低い)が、この2つの食事法に関してはリスクの低下がAHEI-2010ほど明確ではありませんでした。