運動と不安症のリスク

(2019年3月) "General Hospital Psychiatry" 誌に掲載されたカロリンスカ研究所などによる研究で、運動(余暇に行う身体活動)と不安症になるリスクとの関係が調査されています。
著者: MatsHallgren et al.
タイトル: Associations of physical activity with anxiety symptoms and disorders: Findings from the Swedish National March Cohort

研究の背景

これまでの研究で、身体活動の習慣があると不安が生じていることが少ないことが示されていますが、こうした研究の大部分は横断研究であり前向き研究はほとんど行われていないのが現状です。 そこで研究グループは今回、一般に推奨される量の身体活動と不安症状の関係を調べるコホート研究を行いました。

研究の方法

スウェーデンに住む成人男女2万7千人(平均年齢49才。66%が女性)を対象に、1997年に中程度以上の激しさの運動を行う習慣と不安症状/不安障害に関するアンケート調査を実施し、その後の13年における不安症状/不安障害の発生状況を追跡調査しました。

結果

追跡開始の時点における運動習慣と不安症状(*)の有無との間には関係が見られました(週に150分以上で24%のリスク低下、週に300分以上であれば36%のリスク低下)が、追跡開始時点の運動習慣とその後の13年間に不安障害(*)になるリスクとの間には関係が見られませんでした。
(*) 片や「不安症状(anxiety symptoms)」で片や「不安障害(anxiety disorder)」ですが原文の通りです。 論文要旨しか見れないので詳細は不明です。
追跡期間中に発生した不安障害が198件に過ぎなかったことから、研究グループは次のように述べています:
「追跡期間中に発生した不安障害の件数が過少に報告されている可能性があるので、今後も今回と同様の研究を行う必要がある」