「最新健康ニュース」のコンテンツを閲覧以外で利用する方は「引用・転載・ネタ探しをするときのルール」をご覧ください。

サーモンなどに含まれるアスタキサンチンで学習・記憶力がアップ?

(2016年2月) "Molecular Nutrition & Food Research" 誌に掲載された筑波大学の研究で、アスタキサンチンという物質をマウスに与えることで海馬(記憶や学習を担当する脳領域)においてニューロン形成が促進されるという結果になりました。

アスタキサンチン

アスタキサンチンはサーモンや甲殻類(エビやカニ、ミジンコなど)に豊富に含まれている天然の赤色色素で、カロテノイド類の中では最も強力な抗酸化作用を有しています。

アスタキサンチンは脳血液関門(血液と脳の組織液との間の物質交換を制限する機構)を通過して脳に入り込むため、脳の神経細胞に直接的に作用することができます。

動物実験ではアスタキサンチンに脳神経を保護する作用のあることが示されていますが、アスタキサンチンが海馬に及ぼす作用については、海馬の可塑性(脳が学習および記憶の形成に反応して変化する能力のこと)への効果を始めとして未だ不明な点が多々あります。

研究の概要
マウスに4週間にわたってアスタキサンチンを0.02%~0.5%の濃度で含有するエサを与えたところ、アスタキサンチンを高濃度で含有するエサを食べたグループでは、海馬におけるニューロン形成が促進されて海馬の学習・記憶能力が向上しました。