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赤身の肉に含まれるカルニチンが動脈硬化の原因に

(2013年4月) "Nature Medicine" 誌に掲載されたクリーブランド・クリニック(米国)の研究により、赤身の肉や栄養ドリンク(エナジードリンク)に含有されるカルニチン(Lカルニチン)がアテローム性動脈硬化を促進することが明らかになりました。

ヒトの消化管に住む細菌がカルニチンから、アテローム性動脈硬化を促進するトリメチルアミン-N-オキシド(TMAO)を作っていることがわかったのです。

過去の研究で、赤身の肉を頻繁に食べる人で心血管疾患のリスクが増加することが示されていますが、赤身の肉に含まれるコレステロールや飽和脂肪では、このリスク増加の説明が付きませんでした。

研究の方法

この研究では、①肉と野菜の両方を食べる人、菜食主義の人、ビーガン(完全菜食主義)それぞれのカルニチンおよびTMAOの血中量を計測し、②任意の心臓評価を受けた患者2,595人の臨床データを分析し、さらに③マウスにカルニチン増強食を与え、普通のマウスと腸内細菌を減らしたマウスとでカルニチンの心臓への影響を比較しました。

結果

TMAOが複数のプロセスにおいてコレステロールの代謝を変化させるためにアテローム性動脈硬化が進むことや、菜食主義者やビーガンでは肉を食べる(カルニチンの摂取量が多い)人よりもTMAOを作り出す細菌とTMAOが少ないことがわかりました。

カルチニンとTMAOの両方が多い患者では、心臓発作や、脳卒中、突然死などのリスクが増加すると考えられます。 菜食主義者やビーガンでは、カルニチンを大量に摂取してもTMAOの量が増えませんでした。

カルニチンを含有する食品

カルニチンは赤身の肉(牛・豚・羊・鹿など)や卵の黄身、レバーに含まれています。 カルニチンは、脂肪を燃焼させるダイエット効果があるとしてサプリメントが販売されているほか、栄養ドリンクにも含まれています。 カルニチンは体内で合成されるため、普通はサプリメントなどで特に補給する必要はありません。