アトピー性皮膚炎の患者は肌に住む微生物の種類が違う

(2016年7月) 動物の皮膚には様々な微生物が住んでいますが、"Nature Microbiology" 誌に掲載されたA*STAR(シンガポール)の研究によると、アトピー性皮膚炎(以下「アトピー」)に悩まされる人は肌に住む微生物の種類が健常者と異なります。

研究の方法

アトピーの再発に苦しむ患者40人とアトピーの病歴が無い40人とで皮膚に住む微生物(細菌・ウイルス・カビ)を比較しました。

結果

アトピーに悩まされている患者は、アトピーが発生していないときであっても、皮膚に住む微生物の種類構成が健常者と明確に異なっていました。

解説

アトピーが再発を繰り返す一因が皮膚に住む微生物の種類にある可能性が考えられます。 皮膚に住む微生物の構成を正常化するという治療法が開発されれば、アトピーの発生を長期的に抑制できるようになる可能性があります。

また、近年になったアトピーの患者数が増加しているのも、殺菌成分の含まれた石鹸(薬用石鹸)の普及にあるのかもしれません。 薬用石鹸で死んでしまう細菌のうちに、健常者の皮膚には存在するのにアトピー患者の皮膚には見当たらないものが含まれています。