(2018年9月) "Psychological Bulletin" に掲載されたアルバータ大学などによるメタ分析で、人が好意を持つ相手に示す仕草トップ7が特定されました。(出典: How to tell if someone likes you)
好意のシグナル
これまでに行われた309の研究(合計 5,422人を調べた)のデータを分析したところ、性別や文化にかかわらず人が好意を持つ相手に対して示す仕草のトップ3は次のようなものでした:- 相手と同じ仕草をする
- 会話をもちかける
- 相手の身体との距離が近い
- アイ・コンタクトをする(目と目を合わせる)
- うなずく
- 微笑む
- 声を立てて笑う
こうした行動は、恋愛対象として好ましく思っている相手にも向けられますが、恋愛関係に限らず信頼関係(医師と患者の関係や仕事仲間など)を確立したいと感じる相手にも向けられます。
好意のシグナルではない仕草
次のような仕草は、相手に好意を抱いているかどうかと無関係です:- 首をかしげる
- オープンなポーズを取る(胸の前で腕を組んだり、足を組んだりしない)
- (向き合っている相手に)身を乗り出す
- 衣服を整える
- 髪の毛をかきあげる
利用
人は無意識のうちにこういうシグナルを多かれ少なかれ感知しているでしょうから、自分が好意を抱いていない相手と信頼関係を確立する必要がある場合に好意の仕草を意図的に行って「あなたに好意を抱いていますよ」という偽りのシグナルを発信するという活用法が考えられます。
演劇スキルの向上にも今回の知識は利用できそうです。 あるいは演劇界ではこういう情報が知識として既に普及しているのでしょうか。 小説やマンガの作家も、こうした行為の仕草に関する知識を持っていると作品のリアリティーを増すのに役立つでしょうね。