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自閉症児の7%は数年後に自閉症ではなくなるが障害が残ることが多い

(2015年4月) サンディエゴで開催中の "Pediatric Academic Societies (PAS) 2015" で発表されたアルベルト・アインシュタイン医学校(米国)などの研究によると、自閉症スペクトラム障害(以下「自閉症」)と診断された幼児の7%は数年後(小学生になる頃)には自閉症の症状の一部が消滅して自閉症の定義に該当しなくなります。 ただし、そのような子供でも大部分は感情・行動・学習上の問題が残ります。

7%で自閉症が解消

この研究で、2003~2013年のうちに自閉症と診断と診断されたニューヨーク市在住の子供569人のデータを調査したところ、平均で4年後に行われた再検査において自閉症が消滅していると判断された子供は569人のうち38人でした。

研究者は次のように述べています:
「一般的に自閉症は生涯にわたって継続する症状だと思われていますが、今回の研究では早期に自閉症と診断された子供の7%において後に症状が解消されました」
自閉症解消後にも残る問題

自閉症ではなくなったと判断された38人の人種構成は、44%がヒスパニック系、36%が白人、10%が黒人というものでした。 この人種比率は従来の自閉症研究にはなかった目新しいものです。

38人の子供たちが最初に自閉症と診断された時点では大部分の子供たちに知的障害が見られましたが、そのような子供も再検査の時点では、ほぼ全員において認知機能が正常になっていました。 しかしながら、92%の子供では再検査の時点でも学習や感情/行動上の症状が残っていました。
  • 68%が言語/学習上の障害が残っていた。
  • 半数近くに外在化問題行動(ADHDや破壊的行動など)が見られた。
  • 24%に内在化問題行動(不安感や、強迫性障害、無言症など)が見られた。
  • 一切の問題が見られなかった子供は38人中3人だけだった。
  • 3/4近くの子供が依然として学習上のサポート(少人数制の授業など)を必要としていた。