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言葉を話さない自閉症児との接触には絵が有効

英国の大学の研究で、言葉を話さない自閉症児において、絵を用いるコミュニケーションによって少しでも言葉を話させようとするのがサイン・ランゲージよりも有効であることが示唆されています。

自閉症児の1/4ほどが、言葉をまったく、あるいはほとんど話さず、この状態は成人になっても継続することが少なくありません。 このような自閉症児の多くは、運動技能においてもトラブルを抱えています。

この研究では、200以上の論文と60以上の介入研究を調査して、言葉を話そうとしない自閉症児に言葉を使わせるための各手法を評価しました。

有効だと評価された手法
その結果、絵を用いたコミュニケーションが、言葉を話さない自閉症児と接触し、言葉を使わせるのに最適であることが明らかになりました。 この手法では、自閉症児が絵の描かれたカードを他者に渡して自分の要求を伝え、さらにはひとこと述べます。

研究者によると、絵を用いたコミュニケーションは、最低限の言語能力を有する自閉症児に発話を促すのに向いていますが、まったく言葉を使わない自閉症児であっても、この手法でコミュニケーションを取ることは出来ると考えられます。

今回の研究でもう1つ有効だと評価された手法は、ピボット応答療法(pivotal response treatment、PRT)というもので、この手法では、自閉症児に選択の機会を与えるようにしたり、何かを要求することを促します。 例えば、「ボール」を欲しがって「ボー」と発話した場合にもボールを手渡し、発話に報いてやるなどです。 こちらの手法も、既に少しは喋る自閉症児の場合のほうが有効です。

有効ではないと評価された手法
サイン・ランゲージは言葉を話さない自閉症児の場合に広く用いられていますが、サイン・ランゲージを用いた接触が自閉症児のコミュニケーション能力が改善するというエビデンス(証拠)はほとんど認められませんでした。 その理由は、研究者によると、運動技能(身振り手振り?)の模倣が自閉症児にとって困難だからだと考えられます。

言語の習得においては、運動調整(motor coordination)が重要ではないかと考えられています。 生後数ヶ月間で、赤ちゃんは両親と大量のやり取り(いないいないばあとか?)を行います。 赤ちゃんは次に、手を叩く段階に入り、生後11ヶ月頃にはバブバブと言い始めます。 研究者によると、この手を叩く動作と、バブバブという発話は連携していると考えられます。