自閉症児において症状改善と生活機能改善はイコールではない

(2015年1月) "JAMA Psychiatry" に掲載された Centre for Addiction and Mental Health(カナダ)の研究で、就学前の自閉症児のうち6才までに症状が改善した子供が11%、生活機能(adaptive functioning)に改善が見られた子供が約20%という結果になりました。

ただし、症状が改善した子供と生活機能に改善が見られた子供は必ずしも重複していません。 この点に関して研究者は次のように述べています:
「例えば、話したり人と関わったりできるようになる(生活機能の改善が見られる)けれども反復的な動作が依然として続いている(自閉症の症状が改善していない)子供がいる一方で、話したり人と関わったりは依然として出来ないけれども自閉症の症状は顕著に減少するという子供がいるといった具合です」

この研究では、2~4才の自閉症児421人を6才になるまで、自閉症の症状と日常生活をこなしていく能力がどう変化していくかを4回にわたって追跡調査しました。

421人のうち女の子は66人に過ぎず、男の子に比べて当初の症状が軽度で、症状が改善するケースも多く見られました。 また、自閉症と診断される時期が早いほど、生活機能に改善が見られる率が高くなっていました。