自閉症的な性質が強い人は同類の異性に惹かれる

(2014年6月) "JAMA Psychiatry" 誌に掲載されたワシントン大学などの研究によると、自閉症的な傾向のある人は、同じように自閉症的な傾向がある異性に惹かれます。 そして、自閉症的な傾向のある両親から生まれた子供は自閉症になるリスクが増加します。

研究の方法

自閉症と診断された子供256人と自閉症ではない子供 1,400人ほど、および子供たちの親(母親 1,200人、父親 1,600人)のデータを分析しました。

結果
両親の自閉症度と子供の自閉症の関係

両親の SRS スコア(*)が僅かに高い場合には、そうでない場合に比べて、子供が自閉症である率が85%増加していました。 片親の SRS スコアのみが高い場合には、この増加率は53%でした。

(*) SRS スコア
自閉症的な性質の強さを測定するには、対人応答性尺度(Social Responsiveness Scale、SRS)というアンケート形式のツールが用いられます。 SRS のスコアが59未満である場合が正常であるとみなされます。

両親の双方が SRS スコアにおいて上位20%に入っている子供では、両親の SRS スコアが水準以下(たぶん59未満という意味)である子供に比べて、SRS スコアが20~30点高く、自閉症児であることが多くなっていました。

自閉症的な性質が強い男女が惹かれ合う

さらに、カップルの一方の SRSスコアが高い場合には、もう一方の SRSスコアも高いという傾向も見られました。 つまり、自閉症的な傾向がある人は、同じように自閉症的な傾向がある異性を好きになりやすいというわけです。

コメント
研究者は次のように述べています:
「SRS のスコアが少し高くても通常は問題とはなりません。 それどころか、自閉症的な性質が有利に作用することもあります。参考記事: 天才児に限りなく近い自閉症児 問題が生じるのは、自閉症的な性質が強すぎる場合です」