三ヶ月コリックにプロバイオティクスは有効か?①

プロバイオティクスがコリックに有効だという研究

(2014年1月) 欧州ではコリックの民間療法としてプロバイオティクスが広く用いられていますが、"JAMA Pediatrics"に掲載されたイタリアの研究によると、乳児にプロバイオティクス(乳酸菌など体に良い微生物)を飲ませることで、コリック(疝痛)や、呑酸(胃液の逆流)、便秘などが減少すると思われます。

研究の方法

この研究では、500人以上の新生児を2つのグループに分けて3ヶ月間にわたって、一方のグループにプロバイオティクスの飴玉を与え、もう一方にプラシーボを与えるという試験を行いました。

結果
プロバイオティクスを与えられたグループの方が泣く時間が短く、胃が不調になる頻度が少なくなっていました。 具体的な数字は次の通りです(プラシーボ vs. プロバイオティクス):

  • 泣く時間 - 71分 vs. 38分
  • 1日の嘔吐回数 - 5回 vs. 3回
  • 1日の便通回数 - 3.5回 vs. 4回

さらにプロバイオティクスを与えられたグループでは家庭の1日の費用負担(医療費?)がプラシーボのグループより119ドル少なくなっていました。

家庭で乳児にプロバイオティクスを与えても良いか?

今回の試験では乳児にプロバイオティクスを与えたことによる副作用は見られませんでしたが、一般家庭の乳児にプロバイオティクスを与えることが推奨できるのは、同様の試験を繰り返して乳児に対するプロバイオティクスの効果と安全性が確認されてからになります。

米国ベイラー医科大学に在籍する小児胃腸学の専門家も、現時点ではプロバイオティクスを乳児に与えるという判断を下すには時期尚早であるという意見です:
「小児科の医師がコリック予防にプロバイオティクスを処方する日がそう遠くないうちに来るかもしれません。 しかしそれは、プロバイオティクスがコリックに作用する仕組みや、プロバイオティクスを長期間与えた場合の影響が明らかになってからの話です」
マイアミ子供病院に勤務する消化器の専門家も、コリックの予防にプロバイオティクスを用いることに慎重です:

「プロバイオティクスとして投与した細菌が赤ちゃんの血流中に入り込んで深刻な疾患を引き起こす可能性も考えられるため、当院では、通常は赤ちゃんにプロバイオティクスを投与することはありません。 プロバイオティクスを赤ちゃんに投与するにしても、コリックなどの予防ではなく治療として投与すべきだと思います。

自分の赤ちゃんにプロバイオティクスを与えたい場合には、小児科医の監督の下で与えるようにしてください」

今回の研究には、プロバイオティクス製品のメーカーである BioGaia 社が資金を提供しており、今回の研究に使われたプロバイオティクスの飴玉も BioGaia 社のものでした。 この研究で用いられた「プロバイオティクス」というのは乳酸菌でしょうか。