バナナを食べると蚊に刺されにくくなるが刺されやすくなることも

(2018年10月) "Insects" 誌に掲載されたウィスコンシン大学の研究によると、バナナを食べると蚊に刺されにくくなったり刺されやすくなったりします。

研究の背景

蚊に刺されやすい人とそうでない人がいますが、その差の大部分は体温あるいは呼気や皮膚から発せられる匂いの違いによるものです。 ヒトの体臭は食生活に影響されますが、特定の食品を食べることで蚊に刺されやすくなるかどうかは殆ど(ほとんど)調査されていません。

そこで研究グループは、バナナを食べることで蚊に刺されにくくなるかどうかを調べることにしました。 研究グループがネットで検索したところ「バナナを食べると蚊に刺されやすくなる」とか逆に「バナナで蚊に刺されにくくなる」など蚊と関係が深い食べ物がバナナであるように見受けられたためです。

研究の方法

バナナまたはブドウを食べてから1~3時間が経過したヒトたちの皮膚(手の平)から放出される体臭(化合物)を採集したガラスの小瓶をハマダラカが何匹も入っているケースに設置して、蚊がどの小瓶によく集まるかを調べました。

結果

ブドウを食べた場合には体臭に惹かれる蚊の数は増えませんでしたが、バナナを食べた場合には体臭に惹かれる蚊の数が増えました。 ただし個人差もあり、バナナを食べても体臭に惹かれる蚊が増えない人や減る人もいました。

食べたバナナの本数が多いほど体臭にむらがる蚊の数が増えるということはありませんでした。
「バナナで蚊に刺されにくくなる人もいれば蚊に刺されやすくなる人もいる」という結果は、ネットで流通している情報と合致しますね。

解説

特定の食品を食べることにより急速に生じる代謝的な変化によって体臭が変化し、それが蚊にとっての体臭の魅力に影響するのだと思われます。

これまでの研究では、ビールを飲むと蚊に刺されやすくなることが示されています。

ビタミンB1やB12やニンニクを摂取すると蚊に刺されにくくなるという話もありますが、これらの効果が無いという結果になった研究もあります。