毎日お風呂に入る高齢者は介護フリーな生活を送れることが多い

(2018年10月) "Journal of Epidemiology" に掲載された千葉大学などによる研究で、頻繁に入浴(風呂桶に浸かる)高齢者は自立した生活ができなくなるリスクが低いという結果になりました。

研究の方法

自立した生活を送っている日本人高齢者 13,786人を対象に、入浴習慣を調べたのち2.7年間にわたり機能障害(日常生活において身体的または認知機能的に他人に依存する状態)の発生状況を追跡調査しました。

結果

追跡期間中に 1,203件の機能障害が発生しました。

1週間あたりの入浴回数が0~2回だったグループに比べて7回以上だったグループは、機能障害が生じるリスクが30%近く(*)低下していました。
(*) 冬季における0~2回と7回以上との比較では29%、夏季における0~2回と7回以上との比較では28%のリスク低下。

入浴回数が3~6回/週だったグループでは機能障害のリスクは低下していませんでした。

解説

追跡開始から1年以内に発生した機能障害を除外して分析しても同様の結果(夏で-25%および冬で-28%のリスク低下)となったことから、研究チームは「今回の結果が『逆の因果関係』によるものである可能性は弱まっている(ただし、その可能性を排除できたわけではない)」と述べています。

機能障害の兆候も無い元気な人が頻繁にお風呂に入る」のではなく「お風呂に機能障害を予防する効果がある」のではないかというわけです。 研究グループは「入浴が高齢者の健康に有益かもしれない」と結論しています。