分岐鎖アミノ酸(BCAA)の摂取量が多い人は糖尿病になりやすい?

(2017年12月) "Journal of Diabetes" に掲載されたシャヒード・ベヘシュティー医科学大学( イラン)の研究で、分岐鎖アミノ酸(BCAA)の摂取量が多い人はインスリン抵抗性が生じやすいという結果になりました。 インスリン抵抗性は2型糖尿病のリスク要因です。

BCAAと肥満・インスリン抵抗性

BCAAとは各種アミノ酸のうちロイシン・イソロイシン・バリンの3種類のことです。 肥満していてインスリン抵抗性が高い人はBCAAの血中濃度が高いことが知られています。

研究の方法

20才以上(平均43才)の男女 1,205人(43%が男性)を対象に、食事から摂取するBCAAの量をアンケートで調べ、平均2.3年後に高インスリン血症・β細胞機能障害・インスリン抵抗性・インスリン非感受性(insulin insensitivity)を検査しました。

結果

BCAAの平均摂取量は13.8g/日でした。 インスリン抵抗性の発生率は12.5%でした。 β細胞機能障害は24.0%、インスリン非感受性は28.9%、高インスリン血症は19.5%の発生率でした。
食品中のBCAA含有量
例えば鶏の胸肉の場合、100g中にバリン1.9g・ロイシン3.1g・イソロイシン1.8g(BCAA合計6.8g)を含有しています。(ソース: 文部科学省 食品成分データベース

BCAAの摂取量が最少だったグループに比べて最大だったグループでは、インスリン抵抗性が生じるリスクが67%増加していました。

ロイシンに限ると75%そしてバリンに限ると61%のリスク増加でしたが、イソロイシンに限ってはリスクが増加していませんでした。

高インスリン血症・β細胞機能障害・インスリン非感受性が生じるリスクについては、BCAA全体・バリン・ロイシン・イソロイシンいずれとの間にも関係が見られませんでした。