総入れ歯は外してから眠るのが吉

(2014年10月) "Journal of Dental Research" に掲載された日本大学歯学部の研究で、総入れ歯をしていて夜眠るときにも付けたままという高齢者では、肺炎になるリスクが増加するという結果になりました。

この研究では、ランダムに選ばれた524人の高齢者(228人が男性。 平均年齢87.8才)の口腔の健康状態および口腔ケア習慣を調査し、血液検査などの健康調査を行いました。 そして、その後、肺炎で入院するか死亡するまで追跡調査(年に1回)を行いました。 3年間の追跡期間のあいだに発生した肺炎関連イベントは48件(死亡20件、緊急入院28件)でした。

高齢者のうち総入れ歯をしていたのは453人でした。 そのうち就寝中にも総入れ歯を付けたままという人は40.8%にあたる186人でしたが、この186人においては、夜寝るときには総入れ歯を外すというグループに比べて、肺炎になるリスクが2.3倍ほど増加していました。 この2.3倍という数字は、認知障害や喫煙、呼吸器疾患による肺炎リスクの増加率と同程度です。

肺炎以外にも、総入れ歯を外さずに眠るグループでは、以下のリスクが高くなっていました。

  • 舌や総入れ歯に歯垢が存在する
  • 歯肉炎が生じている
  • カンジダ・アルビカンス菌が口内から検出される
  • インターロイキン-6の血中量が増加している