βアミロイドによる認知機能の低下は不安感がある場合に顕著

(2015年1月) "JAMA Psychiatry" 誌オンライン版に掲載された米国退役軍人省などの研究によるとβアミロイド(アルツハイマー病の兆候)による認知機能の低下は不安感が強い場合に顕著です。

この研究では、研究開始の時点、および研究開始から18ヶ月、36ヶ月、および54ヶ月目の計4回にわたって健康な高齢者333人の認知機能を調べました。

その結果、同じようにアミロイドβがある人たちの間でも、不安感が弱いグループに比べて不安感が強いグループの方が認知機能の衰え方が顕著で、不安感が強いグループにおいてのみ、研究開始の時点におけるアミロイドβの有無と、認知機能全般・言語記憶力・言語能力・・実行機能(計画立案能力・判断力・思考力・問題解決能力・注意力・感情抑制力など)の低下との間に相関関係が見られました。

鬱症状や主観的な記憶力低下(記憶力が悪くなった気がするという本人の訴え)に関しては、不安感のようなことはありませんでした。

研究者は次のように述べています:
「不安感の症状を治療することによって、βアミロイドが蓄積している高齢者の認知機能低下リスクを緩和できるかもしれません」