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β細胞とビタミンA

(2017年6月) "Endocrine Journal" に掲載されたオックスフォード大学などの研究によると、膵臓に存在しインスリンを分泌するβ細胞が正常に機能するうえでビタミンAが大切かもしれません。出典: The role of vitamin A in diabetes

過去に行われた動物実験では、生まれたてのマウスでビタミンAが不足しているとβ細胞が正常に発達しないことが示されています。

研究の概要

研究チームはまず、β細胞にビタミンA用の細胞表面受容体が大量に備わっていることを発見しました。

そこで、マウスや2型糖尿病患者や健常者から採取したβ細胞を用いて、ビタミンA受容体を遮断したうえで細胞を糖で処理するという実験を行ったところ、ビタミンA受容体の遮断によりβ細胞のインスリン分泌能力が30%近く低下することが明らかになりました。

さらに、ビタミンAが欠乏しない状況においてβ細胞の炎症への耐性が低下し、ビタミンAがまったく存在しないとβ細胞が死滅してしまうことも明らかになりました。

コメント

研究者は次のように述べています:
「今回の発見に基づく糖尿病の治療法が開発されるにしても、ビタミンAは過剰摂取による副作用のリスクがあるため、ビタミンAそれ自体を用いるのではなくビタミンAと同じようにビタミンA受容体に作用する物質を用いるべきです。 当研究チームは現在そのような物質を模索中です」