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ビンロウジを噛む習慣がある人は癲癇の発作が生じることが少ない

(2017年7月) "Epilepsy & Behavior" 誌に掲載されたハーバード大学などの研究により、ビンロウ(学名:Areca catechu)というヤシ科の植物の木の実を噛む習慣がある人は癲癇の発作が生じることが少ないことが明らかになりました。

ビンロウジについて

ビンロウの木の実はビンロウジ(英名:betel nut、ベテル・ナッツ)と呼ばれ、タイ・台湾・バンコク・ベトナム・フィリピン・マレーシア・インドなどのアジア地域で噛みタバコのようにして用いられるほか、「九味檳榔湯」などの漢方薬の生薬としても利用されます。

ビンロウジの成分である「アレコリン」には、タバコのニコチンと同じような作用があります。 ビンロウジには依存性があるほか、喉のガンのリスクが増加する恐れもあります。 厚生労働省の取り締まりの対象にもなっている(薬事法違反製品のリストの中にベテルナッツが挙げられている)ようです。

研究の方法

ブータン(インド北東部の王国)に在住で癲癇と診断されている14才超の男女152人に、ビンロウジの使用状況・癲癇の病状・過去1ヶ月間における癲癇発作の頻度などを尋ねました。

結果

ビンロウジを噛む習慣があったのは152人中50人でした。 この50人のビンロウジ使用歴は5年超(中央値)で、1日に使用するビンロウジの数は平均で3つでした。

癲癇発作のリスクに影響する様々な要因を考慮しつつ分析したところ、ビンロウジを噛む習慣があるグループは、そのような習慣がないグループに比べて、過去1ヶ月間における癲癇発作の回数が59%(2.1回)少ないという結果でした。