自転車で通勤する人は病欠が少ない

(2016年3月) "Preventive Medicine" 誌に掲載されたケンブリッジ大学の研究で、自転車で通勤する人は病欠が少ないという結果になりました。
Oliver Tristan Mytton, Jenna Panter, David Ogilvie. Longitudinal associations of active commuting with wellbeing and sickness absence. doi:10.1016/j.ypmed.2015.12.010 (Licensed under CC BY 4.0
研究の方法

英国に在住する男女801人に4年間にわたり毎年1回のアンケートに回答してもらった結果を分析して、通勤手段と心身の健康状態との関係を調べました。 アンケートでは、仕事場までの距離・通勤手段・運動量・心身の健康状態・体重などを尋ねました。

結果
自転車

運動量など様々な要因を考慮して分析した結果、4年間ずっと自転車で通勤し続けたグループは他の交通手段で通勤していたグループに比べて、病欠で休む率が54%低下していました。 これは、1年あたりの病欠日数が1日減るのに相当します。

この自転車グループはさらに、精神的なQOL(生活の質)を評価するアンケートのスコアも良好でした。 ただし、身体的なQOL(*)を評価するアンケートのスコアにおいては他のグループとの間に差が見られませんでした。
(*) 体に痛みが無いか・日常生活を支障なく行えるか・疲労感が無いかなど。
徒歩

徒歩(電車・バスを利用する場合を含む)で通勤していたグループでは、病欠率と心身の幸福度のいずれにおいても特に良好ではありませんでした。

この点に関して研究チームは、電車・バスを利用して通勤している人も徒歩で通勤しているとみなしたので、このグループ全体の平均としては通勤において実際に歩く距離が短かったのではないかと考えています。
大阪で行われた研究では、徒歩や自転車よりも公共交通機関で通勤する人の方が健康的であるという結果になっています。