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朝食を充実させると糖尿病の薬の服用量を減らせる

これまでの複数の研究により、朝食をきっちりと食べている人では、朝食を食べない人よりも BMI が低い傾向にあることが示されていますが、2013年9月にバルセロナで開催された "European Association for the Study of Diabetes" の会合で発表された研究によると、2型糖尿病の人は朝食をしっかりと食べることで、食欲と血糖値を抑えることができます。

この研究で2型糖尿病の患者59人を2つのグループに分けて、充実した朝食または控えめな朝食を13週間にわたって毎日食べてもらいました。 充実した朝食のグループには、1日分のカロリー摂取量(糖尿病患者向けに設定されたもの)の1/3にあたるカロリーを朝食で摂ってもらい、控えめな朝食のグループには1日分のカロリー摂取量の12.5%にあたるカロリーを朝食で摂ってもらいました。

主な結果は次の通りです:

  • 充実した朝食を食べたグループでは、血糖値の劇的な低下(控えめな朝食のグループの3倍)と、血圧の低下(控えめな朝食のグループの4倍)が見られました。

  • 控えめな朝食のグループでは17%の人が研究期間中に糖尿病の薬の服用量を増やすはめになったのに対して、充実した朝食のグループでは1/3ほどの人が糖尿病の薬の服用量を減らせました。

  • 控えめな朝食のグループでは日中の空腹感が増加していき、食べ物のことばかりを考えるようになっていったのに対して、充実した朝食のグループでは、日中に空腹感を感じることが少なく、食べ物のことで頭が一杯になることが減ったのです。
最後の項に関して、研究者はタンパク質を豊富に含む朝食を十分に食べておくことで、飢餓感のホルモンとして知られる「グレリン」の放出が抑制されるのではないかと考えています。 タンパク質を豊富に含む朝食は、食欲を抑えるだけでなく、血糖値のコントロールにも有効に作用していると考えられます。

研究者は次のように述べています:

「炭水化物を食べると、食後15分~1時間ほどで血糖値が上がりますが、タンパク質がブドウ糖にまで変換されるには3時間ほどもかかります。 しかも、炭水化物は食べた全てがブドウ糖に変換されますが、タンパク質の場合はブドウ糖に変換されるのは一部で、それ以外は筋肉の修復などに使われます」


朝食で摂るカロリーを多くするという以外に、朝食でタンパク質をしっかりと食べるというのがポイントのようですね。

研究者は今回の研究に関して、研究の期間と規模が不足していること、そして研究に参加した糖尿病患者の中に研究期間の途中で脱落する人が多かったことを懸念しています。