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自動車よりも自転車のほうが通勤時のストレスが少ない

(2017年6月) "International Journal of Workplace Health Management" に掲載されたコンコルディア大学(カナダ)の研究により、自家用車で通勤するよりも自転車で通勤するほうが通勤時に感じるストレスが少ないことが明らかになりました。

研究の方法

カナダのIT企業の従業員123人が勤め先に到着してから45分以内に、気分と通勤時に感じたストレスとを調査しました。 従業員たちは自転車・自家用車・公共交通機関のいずれかで通勤していました。

結果

自家用車で通勤した人に比べて自転車で通勤した人のほうがストレスが少ないという結果でした。 気分と通勤手段の間に関係が見られませんでした。

解説

今回の結果の意味

早朝のストレスと気分は、その日全体を左右します。 早朝の精神状態は、その日に起こる出来事の受け止め方や行動に影響します。

これまでの研究でも、自転車で通勤する人は自家用車で通勤する人に比べて通勤時のストレスが少ないことが示されています。

自転車通勤のメリット

自転車は自動車に比べてコストがかからないうえに地球環境への負荷もはるかに少なくて済みます。

さらに、自転車は自動車に比べて運動になるので健康的です。 複数の研究で、自転車通勤をする人(徒歩で通勤する人も)は糖尿病や高血圧のリスクが低いことが示されています。 "Preventive Medicine" 誌(2016年)に掲載されたケンブリッジ大学などの研究によると、大気汚染が懸念される都会であっても、自動車の代わりに自転車や徒歩で通勤することによる健康効果が大気汚染による健康への悪影響を上回ります。

自転車通勤をする人のほうが病欠が少ない(病欠率が54%低下)という結果になった研究もあるので、自転車通勤は企業にとってもメリットがあります。

世界的な傾向

交通渋滞や大気汚染に対する懸念が増すなかで、各国政府は原動機を使用しない自転車や徒歩といった移動手段を促進する傾向を強めています。

カナダでは 2011年の時点で自転車で通勤する人の割合が6%であり、その割合は増加し続けています。 そして、そんなカナダでも多くのEU諸国に比べれば自転車の普及が遅れています。

このような世界的な流れに反して日本は自転車に対する法的規制を強化したり、自転車税や自転車免許制の導入をたくらんだりと世界的な流れに逆行しています。 自転車を免許制にしたりすれば子供の頃から自転車に乗るという習慣が消滅し、その結果、自転車に乗れなくなる人が増えるのは目に見えています。