躁鬱病にヨーガが有効だがリスクもある

(2014年9月) "Journal of Psychiatric Practice" に掲載されたブラウン大学(米国)が行ったオンライン調査によると、ヨーガの一種であるハタ・ヨーガ(西洋で普及している)は双極性障害(躁うつ病)に有効である可能性がある一方でリスクも存在します。

調査の概要

この調査で双極性障害がある男女70人超に「あなたの人生はヨーガにどのような影響を受けましたか?」と尋ねたところ、ほとんどの人たちは良い効果があったと回答しました。

良い効果

具体的には、不安感の減少や、鬱状態の鎮静、躁状態の抑制、欝的思考の回避、思考の明瞭化などの効果で、「ヨーガで人生が変わった」とか「ヨーガに命を救われた」とまで言う人さえいました。

悪い面

その一方で、ヨーガが有益であると回答した人よりは少数ですが、ヨーガで問題が生じたという人もいました。 例えば、素早いあるいは激しい呼吸によって心が動揺した(興奮した)と回答した人が5人いたほか、鬱状態にあるときにヨーガのリラックス効果によって緊張病(catatonic)に近い状態になって三日間も寝込んだという人も1人いました。

他にも、(無理な姿勢によって)怪我をしたり体を痛めたりするリスクについて言及した人が11人、ヨーガをしているときに自己批判的または要求不満になることが時々あると回答した人が4人いました。

コメント
研究者は次のように述べています:

「双極性障害患者の一部にとってはヨーガは明らかに、非常に有効であるように思えます」

「その一方で、素早い呼吸を長時間続けるなどの極端なヨーガは逆効果となる可能性があります。 また、ホット・ヨーガ(高温多湿の部屋で行うヨーガ)も双極性障害の薬と相性が悪いと思われます。 リチウムや抗精神病薬などの服用によって高温に弱い体質になることがあるためです」