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誕生月によって異なる病気のリスク

(2015年6月) "Journal of American Medical Informatics Association" に掲載されたコロンビア大学の研究によると、誕生月によって病気のリスクが異なる可能性があります。

過去の研究でも、注意欠陥・多動性障害(ADHD)や喘息などの病気のリスクに誕生月が関係している可能性が示されています。

研究の方法

1985~2013年のうちにニューヨークの病院で治療を受けた患者170万人分のデータを用いて 1,688種類の病気と誕生月との関係を調べました。

結果

過去の研究で報告されていた誕生月と39種類の病気との関係が確認されたのに加えて、16種類の病気(9種類の心臓病など)と誕生月との間にも統計学的に有意な関係が存在していました。

研究者は次のように述べています:
「誕生月の病気のリスクへの影響を過度に心配する必要はありません。 誕生月と病気のリスクとの関係は統計学的に有意ではありましたが、食事や運動習慣などの生活習慣の影響に比べれば大したことはありません」
具体例
  • 近視と遠視のリスクは10月生まれで最も低く、4月生まれで最も高かった。
  • 中耳炎のリスクは1月と2月に生まれた人で最も低く、8月と9月に生まれた人で最も高かった。
  • 毒を持たない虫に刺されたり噛まれたりするリスクは6月生まれで最も低く、10月生まれで最も高かった。
  • 打撲傷(bruising)のリスクは4月生まれで最も低く、12月生まれで最も高かった。
  • 妊娠満期で正常に出産できないリスクは10~12月生まれで低く、6月と7月で高かった。 11月生まれで最も低く7月生まれで最も高かった。
  • 急性上気道感染症(風邪など)のリスクは5月生まれで最も低く、10月生まれで最も高かった。
  • 喘息のリスクは7月生まれと10月生まれの人で最も高かった。
    デンマークの過去の研究に5月生まれと8月生まれで喘息のリスクが最も高くなることが示されていますが、日照量的にはデンマークの5月と8月というのはニューヨークの7月と10月に相当します。 ニューヨークの緯度は確か青森県と同程度。
  • ADHDのリスクは2~4月生まれの人で低く、5月で急増し6月でまた急増し7~10月にかけて着実に増加し続け、11月に最高となっていた。スェーデンの研究でも同様の傾向が示されている。
  • 本態性高血圧のリスクは10月生まれで最も低く、1月生まれで最も高かった。
  • 非感染性大腸炎のリスクは1月・2月・4月・5月生まれで低く、9月~11月生まれで高かった。 リスクが最も低かったのは4月で、最も高かったのは11月(僅差で10月)。
  • 心房細動とうっ血性心不全のリスクは10月生まれで最も低く、3月生まれで最も高かった。