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出産順位は性格に影響しない

(2015年10月) "Proceedings of the National Academy of Sciences" に掲載されたヨハネス・グーテンベルク大学マインツ(ドイツ)などの研究で、兄弟姉妹のうちで何番目に生まれたかは性格に影響しないという結果になりました。

世間的なイメージ
長男(長女)か次男(次女)かなどの生まれた順番が性格に影響するという説は100年以上も前から存在し、科学の専門家であるか素人であるかを問わず世間的に次のようなイメージが存在します:
  • 第一子(長男/長女)は完全主義者。
  • 第二子は駆け引きが上手。
  • 末子は反権威的。
研究の方法

ドイツ・米国・英国で作成された成人男女2万人超のデータを分析しました。

結果

兄弟姉妹のうちで何番目に生まれたかと外向性・感情の安定性・協調性・勤勉性などの中心的な性格との間に関係は見られませんでした。

また、長男/長女は語彙が豊富で抽象的な概念の理解が得意であるという傾向が見られました。 これは自己申告によるデータに基づくものですが、過去の研究でも客観的に得られたデータに基づいて長男/長女から末っ子にゆくにしたがって知能が少しずつ低下してゆくという結果になっています。

ただし、このような知能の差は非常に小さいため、社会的なレベルにはともかく個人レベルではほとんど意味を持ちませんし、後に生まれた子供の方が賢いというケースも4割ほど存在します。

コメント
研究者は次のように述べています:
「今回の主要な結果は(兄弟間の知能の差よりもむしろ)生まれた順番は性格に影響しないという点です。 従来の心理学上の仮説だけでなく世間の人たちが直感的に抱いているイメージにも反する結果です」