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生まれた季節が気質に及ぼす影響は年を取っても残っている

(2014年10月) European College of CNP Congress(欧州神経精神薬理学会)で発表予定のハンガリーの研究によると、生まれた季節が情動障害(感情の障害)になるリスクに影響するようです。

生まれた季節と性格の関係
以下のような関係が見出されました。 いずれも統計学的に有意です。
  • 冬生まれの人に比べて夏生まれの人には、循環気質(悲しい気分と陽気な気分とが頻繁かつ容易に入れ替わる)の人が多い。
  • 春生まれの人と夏生まれの人には、感情高揚性気質(過度にポジティブ)の人が多い。
  • 冬生まれの人には、他の季節に生まれた人に比べて、イライラしがちな人が多い。
  • 冬生まれの人に比べて秋生まれの人には、鬱的な気質の人が少ない。
コメント
研究者は次のように述べています:

「生まれた季節がドーパミンやセロトニンなど一部のモノアミン神経伝達物質に影響すること、そしてその影響が成人後にも残ることは、これまでの複数の生化学的研究で示されています」

「そこで今回私たちは、年を取っても生まれた季節の影響が残っているのではないかと考え、400人分のデータを用いて、晩年における生まれた季節と性格のタイプとの関係を調査しました」

「基本的には、特定の気分障害になるリスクが生まれた季節によって増減すると思われます」
この研究に関して Eduard Vieta 教授(スペイン)は次のようにコメントしています:

「季節はヒトの気分と行動に影響しますが、生まれた季節も精神疾患のリスクなどに影響します。 今回の研究で目新しいのは、生まれた季節が気質に与える影響を調べたという点です」

「気質それ自体は気分障害ではなく、生物学的な理由による行動および感情の傾向です。 気質を決定する要因には遺伝的なものと環境的(後天的)なものがありますが、今回の研究により、生まれた季節も気質を決定する一因であることがわかりました。 個人的には、夏生まれの人の感情高揚性気質というのが興味深いですな」