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ブリーチ・バスのアトピー性皮膚炎の症状を軽減する効果は普通のお風呂と変わらない

(2017年11月) アトピー性皮膚炎の患者は医師にブリーチ・バス(漂白剤を入れたお風呂)に入るように勧められることがありますが、ノースウェスタン大学の研究グループが "Annals of Allergy, Asthma and Immunology" に発表したシステマティック・レビューによると、ブリーチ・バスと普通のお風呂とでアトピー性皮膚炎への効果は変わりません。

ブリーチ・バスとは

アトピー性皮膚炎の患者は、症状の軽減のためにブリーチ・バスを勧められることがあります。

米国のメイヨー・クリニックのサイトでも、「ブリーチ・バスによりアトピー性皮膚炎の症状が軽減される可能性がある」と説明されているので、ブリーチ・バスは怪しげな民間療法というわけでもなさそうです。

DermNet New Zealand によると、ブリーチ・バスにおいてアトピー性皮膚炎への効果が期待されるのは漂白剤の次亜塩素酸ナトリウムという成分です。

ブリーチ・バスでは、冷水または温水1Lあたり濃度2.2%の漂白剤を2ml投入して 0.005%の濃度にします。 こうして用意した漂白剤水に患部を10~15分ほど浸した後、ぬるま湯で洗い流します。 ブリーチ・バスの後には保湿剤などを使用して皮膚が乾燥しないように注意します。 ブリーチ・バスを実施する頻度は週に2回程度です。

レビューの概要

ブリーチ・バスと普通のお風呂とでアトピー性皮膚炎への効果を比較した4つの研究のデータを分析したところ、ブリーチ・バスはアトピー性皮膚炎の症状に効果がある可能性があるようだけれども、普通のお風呂でも同程度の効果があるようなので、わざわざブリーチ・バスにする必要はないという結果となりました。

普通のお風呂に入ると良い

ブリーチ・バスでは、漂白剤が眼・皮膚・呼吸器に余分な刺激を与えます。 アトピー性皮膚炎の患者は喘息も抱えていることが多いので、換気が不十分な場合には漂白剤による喘息発作も懸念されます。 したがって、アトピー性皮膚炎の患者はブリーチ・バスではなく普通のお風呂に入るほうが良いでしょう。 普通のお風呂でもアトピー性皮膚炎の症状軽減に役立ちます。

アトピー性皮膚炎により過敏になっている肌には石鹸が負担となりますが、研究者によると普通のお風呂に入るときに必ずしも石鹸を使用する必要はなく、10分間ほどお風呂の中で過ごすだけで十分にバイ菌や汚れが落ちます。 私も20年くらい前から石鹸で体を洗っていません。 というか体を洗っていません(お尻は洗います)。