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血中脂質が発症リスクに及ぼす影響は糖尿病と心臓病とで反対

(2016年8月) "JAMA Cardiology" に掲載されたオックスフォード大学の研究によると、血中脂質が発症リスクに及ぼす影響は糖尿病と心臓病とで反対になります。

研究の方法

メンデルランダム化解析などの遺伝学的な手法を用いて既存の研究データを分析し、LDL(悪玉)コレステロール・HDLコレステロール・中性脂肪と冠動脈疾患および2型糖尿病のリスクとの関係を調べました。

結果
糖尿病
LDLコレステロールとHDLコレステロールの値が高いと、2型糖尿病のリスクが低下していました。 中性脂肪の値が高い場合にも2型糖尿病のリスクが低下するように見受けられました。
コレステロール低下薬のスタチンを用いてLDLコレステロール値を下げると2型糖尿病のリスクが少し増えることが知られています。
研究チームは次のように述べています:
「薬物治療でLDLコレステロール値と中性脂肪値を下げると血糖値に異常が生じるのかもしれないが、必ずしも、LDLコレステロール値や中性脂肪値を下げるのに薬を使うと糖尿病のリスクが増加するというわけでもない。 この辺のことについては今後の研究で調べる必要がある」
心臓病
LDLコレステロールと中性脂肪の値が高いと、冠動脈疾患のリスクが増加していました。
これまでの研究で、LDLコレステロールが冠動脈疾患の原因に関与していることが明らかになっています。 HDLコレステロールと中性脂肪が冠動脈疾患に関与しているかどうかはわかっていません。