血液型別食事法をご存知ですか?

血液型別食事法とは

血液型別食事法(blood type diet)という食事法をご存知でしょうか? 血液型別食事法とは、自分の血液型に合わせた食事をすることで健康になるというもので、その背景にある思想は「血液型によって必要となる食事が異なるはずだ」というものです。

血液型別食事法の思想によると、血液型には自分の祖先の体質が現れていると考えられます。 したがって例えば、O型の人であれば紀元前5万年前に狩猟採集によって生きていた祖先の体質に似ているので高タンパク質の食事が合っていると考えられるし、またA型の人であれば狩猟採集から農耕生活に移行した紀元前1.5万年頃の祖先の体質に似ているので野菜中心の食事が合っていると考えられます。

この食事法は、Peter D'Adamo という自然療法医の著作である "Eat Right for Your Type" という書籍により広まりました。 D'Adamo 博士によると、自分の血液型に合った食事をすることで健康になり、心血管疾患(心臓発作や動脈硬化)などの慢性病かかるリスクも減少します。

"Eat Right for Your Type" ([邦訳] 血液型健康ダイエット)はベストセラーとなり52ヶ国語に翻訳され700万部が売れたそうですから、血液型別食事法を既にご存知の方もいるかもしれません。

血液型別食事法に効果はありませんでした

ところが "PLoS One"(2014年1月)に掲載されたトロント大学の研究では、残念ながら「血液型別食事法(blood type diet)」に効果は無いという結果になっています。

この研究では、まず 1,455人の成人(大部分が健康な若者)から採取した血液を分析して、血液型と健康状態(インスリン・中性脂肪・コレステロールなど)を判定しました。 次に、1,455人の普段の食事内容が「血液型別食事法」の提示する指針にどの程度合致している(例えば、O型の人であれば高タンパクの食事をしている)かというスコアを各血液型ごとに割り出しました。

そして、このスコアと健康状態を照らし合わせたところ、「血液型別食事法」に合致した食事をしているからといって必ずしも健康状態が良いわけではありませんでした。 血液型に関わらず、野菜中心で炭水化物が少なめの食事をしている人が健康的だったのです。