血液型によって糖尿病のリスクが異なる

(2014年12月) "Diabetologia" 誌に掲載された INSERM(フランス)の研究によると、血液型によって2型糖尿病を発症するリスクが異なると思われます。

脳卒中のリスクと血液型とのあいだに関係があることは知られています(O型に比べてAB型でリスクが増加する)が、糖尿病と血液型の関係を調べたこれまでの研究はどれも小規模であるために信頼性が乏しいものばかりでした。

調査方法

82,104人のフランス人女性を 1990~2008年にかけて追跡調査したデータを用いて、A・B・AB・O型という4種類の血液型およびRh因子陽性/陰性と2型糖尿病発症リスクとの関係を調べました。

結果
血液型同士での比較ではO型の女性を基準とする比較を行いました。 O型女性と比べたときの2型糖尿病発症リスクは次のようなものでした:
  • A型の女性ではリスクが10%高かった(統計学的に有意な数字)
  • B型の女性ではリスクが21%高かった(統計学的に有意な数字)
  • AB型の女性ではリスクが17%高かった(統計学的に有意とは言えない)
4種類の血液型とRh因子陽性/陰性とを組み合わせた分析では、O-(マイナス)型の女性を基準とする比較を行いました。 O-型の女性と比べたときの2型糖尿病発症リスクは次のようなものでした:
  • B+型の女性ではリスクが35%高かった。
  • AB+型の女性ではリスクが26%高かった。
  • A-型の女性ではリスクが22%高かった。
  • A+型の女性ではリスクが17%高かった。
  • O-(O+の間違い?)、B-、およびAB-の女性では統計的に有意と言えるほどの違いが無かった。
まとめ
研究者は次のように述べています:
「この研究では、血液型と糖尿病リスクの間には強い関係があり、O型の人で最もリスクが低くなることが示されました」

血液型によって糖尿病のリスクが異なる理由は不明ですが、血液型の違いが内皮細胞マーカーあるいは炎症マーカーに影響している可能性などが考えられるほか、最近の論文によると血液型が腸内細菌の構成に影響を与えていることから、血液型が腸内細菌を介して代謝に影響し、それによって2型糖尿病のリスクが左右されている可能性もあります。

今回の研究では女性のみのデータを用いましたが、研究者によると今回の結果は男性にも適用できると思われます。