O型の人は心臓病で死ぬことが少ない

(2015年1月)"BMC Medicine" に掲載された National Institutes of Health(米国)などの研究で、O型の人は他の血液型に比べて心血管疾患(心臓病や脳卒中)で死ぬことが少ないという結果になりました。

研究の方法

イラン北東部に住む40~70才の男女 50,045人を対象に、平均6.9年間にわたってガン発症率と総死亡率(死因を問わない死亡率)の調査を年に1度行いました。

結果

調査期間中に亡くなったのは 3,623人で、血液型がO型の人に比べて、他の血液型(A型、B型、AB型)の人は総死亡率が9%、心血管疾患による死亡率が15%高くなっていました。

ガンによる死亡率は血液型とのあいだに統計学的に有意な相関関係が見られませんでしたが、胃ガンの発症率はO型に比べて他の血液型で55%増加していました。

これらの結果は、年齢・喫煙習慣・年収・学歴・人種・居住地・大麻の使用などの要因を考慮したうえでのものです。

2012年にニュースになったハーバード大学の類似研究でも、O型は他の血液型よりも心臓病になりにくいという結果になっています。

理由

このような結果になった理由として研究チームは、どの血液型になるかを決定している遺伝子が関与している可能性があるとしています。 血液型を決定する遺伝子が存在するのと同じ染色体に、コレステロール血中量をコントロールする遺伝子の一部が存在しているためです。

今回の研究では、A型の人にLDL(悪玉)コレステロールが多い傾向や、O型以外の人に血栓が多い傾向も見られましたが、これらも血液型の違いによる死亡率の差に関与しているかもしれません。