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ブルーライトをカットするPC用メガネにメラトニンを増やして睡眠を改善する効果

(2017年7月) "Ophthalmic & Physiological Optics" 誌に掲載されたヒューストン大学の研究によると、ブルーライトが睡眠に及ぼす悪影響を緩和するのに、ブルーライトをカットするPC用のメガネが有効かもしれません。

ブルーライトについて

ブルーライトとは380~500nmという短い波長の光のことです。 この波長の光は青色に見えるので、「ブルーライト(青い光)」と呼ばれます。 ブルーライトを最も多く含むのは太陽光ですが、テレビ・PC・スマートフォンなどの電子機器の画面が発する光にも含まれています。

これまでに複数の研究で、テレビ・PC・スマートフォン・電子書籍リーダーなどの電子機器の使用時間が長いと睡眠の質が下がることが示されており、ブルーライトはその原因であると考えられています。

ブルーライトを目にすると体内時計が反応して体の覚醒度が増します。 ブルーライトはメラトニンという睡眠関連のホルモンを減らすことにより、この作用を生み出すと考えられています。 ブルーライトはipRGC(内因性光感受性網膜神経節細胞)と呼ばれる受容体を活性化させることによってメラトニンの分泌を抑制します。

"Sleep Medicine" 誌(2016年)に掲載されたウプサラ大学の研究によると、昼間に明るい光をたっぷりと浴びておくことで、ブルーライトが睡眠に及ぼす悪影響を軽減できる可能性があります。

研究の方法

17~42才の被験者21人に2週間にわたり、就寝の3時間前からブルーライトをカットするメガネ(以下「PCメガネ」)を使用する生活を続けてもらいました。

そしてこの2週間の前後に、唾液中に含まれるメラトニンの量を測定するとともに、活動量計(腕時計型の計器)を用いて睡眠時間を調べ、アンケート調査により睡眠の質を調べました。

結果

PCメガネの平均使用時間は1日あたり3時間半ほどでした。

PCメガネを使用し続けた2週間後には、使用前に比べて夜間のメラトニン量が16.1pg/mLから25.5pg/mLへと58%増加し、睡眠の質が向上し、1晩あたりの平均睡眠時間も408.7分から431.5分へと20分以上増えました。

58%というメラトニンの増加量は、メラトニンのサプリメントを服用したとき以上のものです。

睡眠の大切さ

睡眠の質が低かったり睡眠時間が不足したりすると、ガン・糖尿病・認知症・心臓病・脳卒中・感染症などのリスクが増加するほか、肌が老化しやすくなる、太りやすくなるなど美容にも悪影響があります。

ただし、睡眠時間は適切であることも大切で、睡眠時間が長すぎると睡眠時間が短すぎるときと同様に認知症・糖尿病・ガン・心臓病・脳卒中などのリスクが増加する恐れがあります。