ブルーライトで糖尿病のリスクが増加?

(2016年5月) "PLOS ONE" に掲載されたノースウェスタン大学の研究により、朝でも夜でもブルーライト(*)にさらされるとインスリン抵抗性(†)が増えることが明らかになりました。 ブルーライトにさらされるのが夜である場合には、血糖値のピークも上がります。出典: Bright Light Alters Metabolism

(*) ブルーライトとは青色を主体とする光のことで、電子機器の画面から発せられます。 睡眠のリズム(サーカディアン・リズム)がブルーライトに特に敏感であることが知られています。

(†) 血中のグルコース(ブドウ糖)を細胞が利用する能力が衰えることです。 結果として、血中にグルコースが蓄積して高血糖になります。 インスリン抵抗性が生じた状態が続くと、体脂肪が増えて太ったり、糖尿病になりやすくなったりします。
研究の方法

20~39才の健康な男女19人にまず、20ルクス未満の弱い光(ブルーライトではない)を目覚めて活動している間ずっと(16時間)浴びてもらいました。

次に19人を2つのグループに分けて、一方のグループ(朝グループ)には起床してから30分後にブルーライト(*)を浴びてもらい、もう一方のグループ(夜グループ)には起床してから10時間30分後に同じブルーライトを浴びてもらいました。
(*) 468nmの青色の波長を最も多く含む370ルクスの光。 被験者から60cmほどの距離を空けて左右に設置された光源から放出された。 大阪市立科学館によると、30wの蛍光灯2つを8畳間で使用したときの明るさが300ルクスです。

ブルーライトを浴びる時間はいずれも3時間で、朝グループにはブルーライトを浴びながら朝食を食べてもらい、夜グループにはブルーライトを浴びながら夕食を食べてもらいました。

そして弱い光を浴びたときとブルーライトを浴びたときとで空腹感・代謝機能・覚醒度を比較しました。

結果
冒頭に述べた通りの結果です。 冒頭の結果はブルーライトを浴びたときと弱い光を浴びたときとを比較した結果であり、朝グループと夜グループを比較した結果ではありません。