太り具合にかかわらず身体活動が大腸ガンの予防に有益

(2018年1月) "BMC Cancer" 誌に掲載されたシステマティック・レビューによると、太り具合にかかわらず身体活動が大腸ガンの予防に有益です。

研究の方法

運動などの身体活動と大腸ガンのリスクとの関係を調べ 2017年7月11日までに発表された研究の中から所定の基準を満たす18の研究を選出し、それらのデータを分析しました。

18の研究(*)のうち15では、BMI別に身体活動と大腸ガンのリスクとの関係を調べ、残りの3つでは家族歴(両親・兄弟姉妹・子供)の有無に分けて身体活動と大腸ガンのリスクとの関係を調べました。 肥満(高BMI)と家族歴はどちらも大腸ガンのリスク要因です。
(*) 9つがケース・コントロール研究で、残りの9つがコホート研究。

結果

家族歴

大腸ガンの家族歴が無い場合、身体活動量が最少のグループに比べて最大のグループでは大腸ガンのリスクが44%低下していました。 しかし大腸ガンの家族歴がある場合には、身体活動量と大腸ガンのリスクとの間に関係が見られませんでした。

ただし、この結果に関してはデータが不十分であったため信頼できません。 研究チームは当初「大腸ガンの家族歴がある人のほうが身体活動による大腸ガン予防の効果が高いのではないか?」と考えており、今回の結果にかかわらずその見方を変えていません。

BMI

BMIに関しては、BMI値が高い場合にも低い場合にも身体活動量が多いと大腸ガンのリスクが低下していました。BMI値が低い場合には26%、高い場合には35%のリスク低下でした。