中高年者では肥満していると動脈が硬くなる

(2013年5月) "Hypertension" 誌に掲載された Imperial College London の研究によると、若い人の血管は肥満の影響に対応できますが、中高年になると血管のこの適応力が失われ、結果として体脂肪の量に比例して動脈が硬くなります。 動脈が硬くなると心血管疾患(心臓病や脳卒中)で死ぬリスクが増加する可能性があります。

研究グループによると、このような体脂肪が血管に与える影響は成人後に肥満であった合計年数と相関関係にある可能性があります。

研究の方法

今回の研究では、200人のボランティアの人たちを対象に、大動脈(動脈の中でも最大のもの。腹部大動脈や胸部大動脈などがある)の血流速度をMRIで測定しました。 血流の速度は、血管が柔軟なときよりも硬いときに早くなります。

結果

測定の結果、若い人では体脂肪が多くても動脈が硬くありませんでしたが、男女を問わず50歳を超えた人では、体脂肪が多いと動脈が硬くなっていることが明らかになりました。 体脂肪によって血管が硬くなるメカニズムは未だ不明です。

BMI よりも、体脂肪率(体に微細な電流を流すことで測定する)のほうが、血管の硬さと密接な相関関係にありました。 今回の対象者の平均体脂肪率は、男性では21%、女性では31%でした。

研究者は次のように述べています:
「ダイエットが健康にもたらす恩恵は年齢および肥満歴に依存するでしょう」