鼻クソを食べて免疫力アップ!?

(2013年5月)サスカチュワン大学(カナダ)の生物学者が、鼻クソを食べると免疫力が増加するという説を主張しており、この説を証明するための実験を行うことを強く希望しています。

鼻クソ=漢方薬?
彼によると、大抵の子供は鼻の穴から出てきたモノを賞味します。 したがって、このような行動は自然な行為だと考えられます。 さらに、鼻クソが美味しい(言っちゃった)のは、体がソレを食べろと要求しているからで、免疫系が鼻クソの内容物に含まれる情報を利用している可能性があるというのです:
「鼻の粘液(鼻水)に捕らえられた病原菌を摂取することで、周囲に存在する病原菌の情報を免疫系に伝えられるということはないでしょうか?」

この研究者には二人の娘がいますが、彼女たちも本能の命じるままに病原菌の情報を免疫系に伝えるための行為を行っているところが目撃されたそうです。

鼻クソの成り立ち

鼻水は、口・鼻・鼻腔・喉・肺・消化管の表面を覆っている組織が分泌する粘液で、ハエ取り紙(ゴキブリほいほいと同じ原理の細長い紙。天井から吊るして使う。 田舎でよく見かける)がハエを取るようにして細菌や、ほこり、その他の有害物質が体内に侵入する前にキャッチします。 鼻水には、細菌やウイルスなどの侵入者を体が感知するための抗体や、捕らえた侵入者を殺してしまう酵素が含まれています。

こんな鼻水と、鼻水に捕まった雑多な物質が乾燥してできたのが鼻クソです。 鼻クソには適度な塩味がありますが、グルタミン酸やイノシン酸などの旨み成分も含まれている気がします。

他の説とも合致

研究者によると、この「鼻クソ漢方薬説」は、衛生状態が改善されたためにアレルギーや免疫疾患が増えたと主張する進化論の他の仮設(衛生害悪説)と合致する可能性があります。 衛生害悪説とは「子供の頃にバイキンや感染症にさらされることで免疫系の発達が促される」というものです。

衛生害悪説を裏付けるかのように、最近の複数の研究にも、裕福な家庭の子供にアレルギーが多いとか、家畜のいない清潔な環境で喘息の子供が多いことを示すものがあります。 つい先日も、(比較的衛生的な国である)米国で生まれた子供ではアレルギーが多いという研究が発表されていました。

衛生害悪説からしても、子供が鼻クソをほじって食べるのを推奨するようにすれば、子供の免疫力が向上すると考えられないでしょうか?

人体実験
この研究者は、人体実験をおこなって自説を証明したいと考えています。 実験の内容は次のようなものです:
被験者たちに何らかの分子を鼻の穴に入れてもらい、被験者の半数には鼻クソを食べてもらい、残りの半数には食べずにいてもらう。 そして、その後、その分子に対する免疫反応を調べる。

鼻クソを食べたグループで、この免疫反応が高ければ、彼の「鼻クソ漢方薬説」が証明されたということになります。

懐疑論も
ただし、米国の感染症財団の理事長を務めたこともある、予防医学を専門とする研究者は「鼻クソ漢方薬説」に懐疑的です:
「わざわざ鼻クソを食べるまでもなく、鼻水(が鼻の奥から喉に来たもの)を昼も夜も四六時中飲み込んでいますよ」