レシートや紙幣にも使われている化学物質BPSで脂肪が増える

(2016年3月) "Endocrinology" 誌に掲載されたカナダの研究によると、ビスフェノールA(BPA)という有害化学物質の代替物としてプラスチック製品などに使用されるようになっているBPSという化学物質に脂肪細胞の形成を促進する作用があります。出典: BPA Substitute Can Trigger Fat Cell Formation

研究の方法
前駆脂肪細胞と呼ばれ脂肪細胞へと分化することができる未分化細胞を女性ボランティアの尻・太股・腹部から採取させて頂き、それらを様々な濃度のBPSまたは(比較対照用に)デキサメタゾンという化学物質に14日間にわたって暴露させました。
デキサメタゾンは、脂肪細胞の形成と血液および組織における脂質の蓄積を引き起こします。
結果

BPSの濃度が最低のときと最高のときに細胞における脂質の蓄積量が最大となりました。 BPS濃度が中程度のときには脂質蓄積作用が弱まりました。

解説

BPSのような内分泌(ホルモン)かく乱物質は、少量であってもホルモンの機能に鑑賞します。 代謝・呼吸・心拍などの身体機能がホルモン量のわずかな変化にも反応するように出来ているからです。

コメント
研究者は次のように述べています:

「BPSは 『BPAが使用されていない』 と表示されている製品にBPA代替物として使用されている化学物質の1つです」

「今回の研究ではBPSが、脂質代謝に深く関与する遺伝子の発現(*)・脂肪細胞の形成・脂質の蓄積に関してBPAに匹敵する作用を有することが示されました」
(*) 遺伝子の設計図に基づいて体内で特定のタンパク質が作られること。