「最新健康ニュース」のコンテンツを閲覧以外で利用する方は「引用・転載・ネタ探しをするときのルール」をご覧ください。

朝食を食べる習慣がない人が朝食を食べるようにすると太る

(2017年1月) "Appetite" 誌に掲載されたブリガム・ヤング大学(米国)の研究によると、朝食を食べる習慣がない人が朝食を食べるようにすると、朝食の分だけ摂取カロリーが増えて太ってしまいます。

研究の方法
朝食を食べる習慣がない女性49人を次の2つのグループに分けて4週間を過ごしてもらいました:
  • 朝食を食べるグループ: 1日の必要摂取カロリーの15%以上にあたるカロリーを含有する食事を午前8:30より前に食べる。
  • 朝食を食べないグループ: 午前11:30より前にはカロリーを摂らない。

そして、4週間の前後に体重と体脂肪量を測定しました。 この期間中には、加速度計による身体活動量の計測も行いました。

結果

朝食を食べるグループは、摂取カロリーが平均で1日あたり266キロカロリー増えました。 朝食を食べても空腹感や満腹感に変化は見られず、昼食や夕食の食事量が減りはしませんでした。

そして、朝食により摂取カロリーが増えたからといって運動量が増えることもなかったので、4週間で体重が平均0.7kg増加しました。

留意点

今回の研究は4週間という短い期間での試験だったため、もっと長い期間で試験を行えば、朝食を食べるという習慣に体が慣れて1日の総摂取カロリーが朝食習慣を始める前の水準に戻る可能性もあります。

関連研究
過去の研究には、次のような結果になったものがあります:
  • 同じカロリーなら食事回数が少ない方がダイエット効果が高い。
  • ダイエット期間中(運動もする)には夕食よりも昼食を充実させると体重の減少幅が大きい。
  • カロリー摂取量を制限するダイエットにおいて、1日に3度の食事をする場合にも、夕食よりも朝食で最も多くのカロリーを摂るようにすると体重が減りやすい。
  • 夕食を抜くと食欲が落ち着く。
  • 朝食を食べても食べなくてもダイエットによる体重の減り方に差はない。
  • 朝食を抜いた分だけ1日の摂取カロリーが減る。

これらの関連研究の結果からすると、ダイエットという観点からは朝にカロリーを摂るのが大事なのではなく、カロリー摂取のタイミングを1日のうちの早い時間帯に設定するのが良いということなのでしょう。

朝食を食べる習慣が無い人がダイエットをする場合、食事の回数を増やして朝食を食べるようにするのではなく、昼食や夕食を食べる時間帯を早める(昼食を朝食に、そして夕食を昼食にする)と良いかもしれません。