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大人も子供も朝食を食べた日のほうが頭が冴える

(2017年10月) "Advances in Nutrition" 誌に掲載された2つの研究によると、朝食をきちんと食べると勉強や仕事において有利になりそうです。

子供の場合

研究の方法

学校に通う年頃の子供(~思春期)を調べた45の研究(論文の数は43)のデータを分析するメタ分析(*)を行いました。出典: The Effects of Breakfast and Breakfast Composition on Cognition in Children and Adolescents...
(*) これまでに発表された複数の類似研究のデータをまとめて分析するタイプの研究。

結果

朝食を食べた日には食べない日に比べて、注意力実行機能(*)記憶力などが要求される作業がはかどる(勉強に有利である)という結果になりました。 朝食の有無による認知機能への影響は栄養不足の子供で顕著でした。
(*) 計画立案能力・判断力・思考力・問題解決能力・感情抑制力など。 注意力や記憶力も実行機能に含まれることがあります。
朝食を食べる習慣(*)や朝食の内容が認知機能に及ぼす影響に関しては、研究の数が少なく結果も一致していないため明確な結論は出せません。
(*) 朝食を食べる日と食べない日とでの短期的な比較ではなく、朝食を食べる習慣の有無での長期的な比較。

大人の場合

研究の方法

レビュー(これまでに発表された複数の研究論文のまとめ)において、成人を対象に朝食(*)が朝食を食べた当日の認知機能に及ぼす影響を調べた38の研究と、朝食の内容の認知機能への影響を調べた16の研究のデータを調べました。出典: The Effects of Breakfast and Breakfast Composition on Cognition in Adults

結果

朝食を食べた日には僅かではあるものの明確に記憶力(†)が向上するという結果になりました。

言語能力に関しては朝食の影響が無いと思われます。 注意力や実行機能に関しては明確な結果は得られませんでした。 朝食の内容が認知機能に及ぼす影響についても、データが質量ともに不足しているために明確なことは言えません。

(*) このレビューにおいて、「8時間以上にわたり何も食べなかった後に摂取するカロリー。 カロリーの量は問わない」と定義された。 つまり、昼夜が逆転している人が夜に寝起きに食べる食事も朝食だし、朝にちょっとだけ何か(例えばチョコレートや牛乳だけ)を飲食するのも朝食とみなされた。

(†) 特に「遅延想起」と呼ばれ、覚えたことを数分~数日後(他のことに気を取られたのち)に思い出すタイプの記憶力。