運動で汗をかくと脳卒中のリスクが減少する(1/2ページ)

(2013年7月) "Stroke" 誌に掲載された研究によると、日常的に運動で汗をかくことによって脳卒中のリスクを減らせます。

研究の方法

45歳以上の米国人 2万7千人(男女比率および黒人/白人比率は、いずれもほぼ半々)を平均5.7年間にわたって追跡調査しました。

結果
主な結果は次の通りです:
  • 1/3が運動不足(運動をするのが週に1回未満)だった。
  • 運動不足の人では、汗をかく程度の運動を週に4回以上している人と比べて、脳卒中やミニ脳卒中のリスクが20%増加していた。
  • 特に男性では、汗をかく程度の運動強度で(週に4回以上)運動をしない限り、運動による脳卒中リスク低下の効果は見られなかった。
  • 女性では、運動の頻度と脳卒中の関係は、男性ほど明確に表れていなかった。

脳卒中のリスク要因として運動不足が喫煙に次いで2番目に大きなものであることを裏付ける結果となりました。 ただし、1回あたりの運動時間に関するデータが欠けている点に注意が必要です。

解説
女性において脳卒中リスクに対する運動の効果が男性ほど明確でなかったのは、女性の場合には男性ほど激しい運動でなくても脳卒中リスクに対して効果があるからかもしれません。 例えば、今回の研究では対象外となったウォーキング程度の軽い運動によっても脳卒中のリスクが減少するからかもしれないのです。
脳卒中予防の運動にはウォーキングがベスト」によると、女性でも男性でも脳卒中予防には高強度の運動よりもウォーキングのほうが効果が高いと思われます。
研究者は次のように述べています:
「運動による脳卒中リスク低減効果は、血圧・体重・糖尿病という脳卒中の他のリスク要因を介して発揮されます。 運動によってこれらのリスク要因が低減されるために脳卒中のリスクが減少するのです。 運動が薬だとすれば、1つの薬で4~5つの症状に効果のある驚異の薬だということになります」
運動量の目安
米国心臓学会が推奨する運動量は、健康な成人(18~65歳)であれば、中・高強度の運動を週に150分以上です。 中強度の運動であれば、1回あたり30分を週に5日以上、高強度の運動であれば、1回あたり20分を週に3日以上。