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母乳で育てると認知能力や運動能力の発達が促進される

(2013年6月) "NeuroImage" 誌に掲載されたブラウン大学(米国)の研究によると、3ヶ月間だけでも母乳のみを与えると、赤ちゃんの脳の白質(言語・感情・理解力を司る部分)の発達が20~30%も促進されます。

研究の方法

この研究では、生後10ヶ月~4歳の子供たち133人を対象に、母乳育児の期間を調べたうえでMRIスキャンを用いて脳を検査しました。 子供たちはみな未熟児ではなく、社会的な地位が同じような家庭で育てられてきました。

ミエリン

脳検査の対象となったのはミエリンという脂肪性物質です。 ミエリンは神経系の機能を正常に保つ作用のあるミエリン鞘(髄鞘)の層を形成しています。

結果

2歳になる頃には、母乳で育てたか否かによってミエリン化された白質の成長に差が生じていました。 母乳のみで育てられた子供においてミエリン化された白質が最も成長しており、人工乳のみで育てられた子供で、この白質の成長が最も遅れていました。 母乳と人工乳で育てられた子供はその中間でした。(白質の量というよりも、白質におけるミエリン化の度合いでしょうか)

脳の発達には1年以上の母乳育児が良い?

さらに、母乳を与えられた期間の影響も調べるために、母乳で育てられた期間が1年以上の子供と、1年未満の子供とを比較したところ、1年以上を母乳で育てられた子供では、特に運動機能を司る脳の領域が良く発達していることが明らかになりました。

テスト結果にも反映されていた
脳スキャンの結果は、133人のうちの年長の子供を対象に行われた認知能力テストによっても裏付けられました。 母乳で育てられた子供のほうが言語運用・視覚的認知能力・運動神経において成績が優れていたのです。