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乳ガンと診断された頃に飲酒習慣があっても死亡リスクは増加しない

(2016年11月) "Breast Disease" 誌に7月に掲載されたカリフォルニア大学サンフランシスコ校などの研究で、喫煙習慣がなければ乳ガンと診断された頃に飲酒習慣があっても死亡リスクは増加しないという結果になっています。

研究の方法
米国在住で40~84才の乳ガン患者939人を飲酒量(*)などを調べたのち中央値で11年間にわたり死亡状況を追跡調査しました。
(*) 乳ガンと診断される前年の飲酒量。

データの分析においては、年齢・BMI・婚姻状態・社会経済的状態(収入・職業・学歴など)・腫瘍の性質・乳ガン治療の内容など死亡リスクに影響する要因を考慮しました。

結果

データ全体の55%に飲酒習慣がありました。 飲酒量は1週間あたり0.75杯から36杯と様々でした。

飲酒習慣が無かったグループに比べて、少量(*)~中程度の量(†)のお酒を飲む習慣があるというグループは、乳ガン以外が原因で死亡するリスクが低くなっていました。 リスクの低下幅は39%(少量)と43%で(中程度)でした。

(*) 1週間あたり0.75杯~3.75杯。

(†) 1週間あたり4杯~9.75杯。

飲酒習慣と乳ガンが原因で死亡するリスクとのあいだには関係が見られませんでした。 飲酒量が多い(10~35杯/週)場合にも、乳ガンで死亡するリスクは増えていませんでした。

ただし、喫煙習慣があったという女性に限ると、飲酒習慣がある場合に乳ガンで死亡するリスクが92%増加していました。