乳ガンと診断されたアジア系女性の半数はPTSDに

(2013年3月) "Journal of the National Cancer Institute" に掲載されたコロンビア大学などの研究で、乳ガンと診断された女性の23%が PTSD(心的外傷後ストレス障害)になるという結果になりました。

乳ガンをきっかけとしてPTSDになる人は、50歳未満の女性とアフリカ系およびアジア系の女性で特に多く見られました。

研究の方法

乳ガンと診断された女性 1,139人に対して、電話による面談を三回(乳ガンの診断から2~3ヶ月以内、四ヵ月後、および半年後)実施しました。 これらの女性たちの年齢は20歳以上で、乳ガンの進行度はステージI~IIIでした。

結果
1,139人のうち1/4近く(アジア系とアフリカ系では50%を超える)が、乳ガンと診断されてから三ヶ月以内の時点で PTSD の基準を満たしていましたが、さらに三ヵ月が経つと、PTSD の人は減っていました。 主な結果は次の通りです:
  • 診断から2~3ヶ月後の時点でPTSDだったのは23%
  • 診断から4ヶ月後の時点でPTSDだったのは16.5%
  • 診断から半年後の時点でPTSDだったのは12.6%
  • 二回の面談の両方でPTSDだったのは12.1%
  • 診断から2~3ヶ月後の時点でPTSDでなかったのに、4ヵ月後の時点でPTSDだったのは6.6%

過去にオハイオ州立大学が行った研究では、不安障害や気分障害の病歴のある女性が乳ガンと診断された後にPTSDになりやすいという結果になっています。

乳ガン以外のガンによってもPTSDなることがあると考えられており、前立腺ガンとリンパ腫の患者では実際にPTSDが確認されています。 スイスの研究によると、乳児や幼児でさえもガンと診断された後やガンの治療をいよいよ受けるとなったときにPTSDになります。