コンテンツの利用をお考えの方は引用・転載をするときのルールをご確認ください。

乳ガン患者は高脂肪の乳製品を避けましょう

(2013年3月) 米国の医療保険グループ法人である Kaiser Permanente が行った研究によると、乳ガンの患者は脂肪分の多い乳製品を避けることで長期的な生存率が増加します。

研究の方法

この研究では、乳ガンと診断されてから2年が経過した女性 1,893人に食事に関するアンケート(乳製品を食べる頻度と量など)に回答してもらいました。 このうち 1,513人が6年後の再アンケートに回答してくれました。

結果

乳ガンが再発したのは349人で、そのうち189人が亡くなりました。 高脂肪の乳製品を食べることが多い乳ガン患者では、乳ガンによる死亡率だけでなく乳ガン以外による死亡率も高くなっていました。

特に、高脂肪の乳製品を1日あたり1食を超えて食べる女性は、追跡期間中に乳ガンで死亡するリスクが49%、そして乳ガン以外の原因で死亡するリスクが64%増加していました。
つまり、高脂肪の乳製品を良く食べる乳ガン患者では、乳ガンで死亡するリスクが1.5倍ほどに増えるというわけです。

低脂肪の乳製品では乳ガン死亡率との間に関係が認められませんでした。

解説

エストロゲンを多く摂取することで乳ガンのリスクが増加しますが、多くの乳製品にはエストロゲンが多量に含まれています。 そして、脂肪分を多く含む乳製品には脂肪分の少ない乳製品よりも多くのエストロゲンが含まれています。

高脂肪の乳製品
高脂肪の乳製品には次のようなものがあります(脂肪含有量の出典は文部科学省の食品成分データベース):
  • 熟成タイプのチーズ、ハードチーズ
    モッツァレッラ・チーズなどのフレッシュ・チーズはセーフということですね。 プロセスチーズは100gあたりの脂肪分が26gであり、ハードチーズの30g/100gとあまり変わらない。
  • 生クリーム
    100gあたりの脂肪分は45g。 植物性の生クリームならOKなのでしょうか?
  • カスタード
    食品成分データベースにデータ無し。
  • 練乳(エバミルク)
    100gあたりの脂肪分は7.9g(無糖)と8.3g(加糖)。
  • アイスクリーム
    普通のアイスクリームの脂肪分は 8g/100g、高脂肪のアイスクリームは12g/100g。 ラクトアイスは13.6g/100g、低脂肪のラクトアイスは 2g/100g。 ただし、ラクトアイスの脂肪は乳脂肪ではなく植物性の脂肪(ヤシ硬化油やパーム油、綿実油など)です。 ソフトクリームは5.6g/100g。
  • プリン
    100gあたりの脂肪分は5g
  • 全乳
    低脂肪乳のように乳脂肪を奪い去られていない普通の牛乳。 成分無調整の牛乳のことですね。 100gあたりの脂肪分は3.8g。 低脂肪乳は100gあたり1.0g。 無脂肪乳は100gあたりの脂肪分は0.1g。 チーズに比べて脂肪分が少ないように思いますが、一度に摂取する量がチーズと異なります。
  • ヨーグルト(全乳から作ったもの)
    100gあたりの脂肪分は3.0g。