サラダ油の摂取量を減らすのが乳ガン予防に有効?(1/2ページ)

(2015年9月) "PLOS ONE" に掲載されたバハラッティ・ビドゥヤピース大学(インド)などの研究によると、オメガ6脂肪酸に対するオメガ3脂肪酸の摂取比率を増やすのが乳ガンの予防に有効かもしれません。
Mansara PP, Deshpande RA, Vaidya MM, Kaul-Ghanekar R (2015) Differential Ratios of Omega Fatty Acids (AA/EPA+DHA) Modulate Growth, Lipid Peroxidation and Expression of Tumor Regulatory MARBPs in Breast Cancer Cell Lines MCF7 and MDA-MB-231. PLoS ONE 10(9): e0136542. doi:10.1371/journal.pone.0136542 (Licensed under CC BY 4.0)
オメガ6脂肪酸

オメガ6脂肪酸もオメガ3脂肪酸と同じく必須脂肪酸ですが、オメガ3脂肪酸と違って過剰摂取が懸念されています。 近代以前は1:1だったオメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸の摂取比率が、現代の欧米の食事では20~25:1にまでオメガ6脂肪酸が増加しています。 オメガ6脂肪酸の摂取比率が高いと、心血管疾患のリスクが増加したり老化が早まったりする可能性があります。

過剰摂取の原因となりがちなオメガ6脂肪酸は植物油に大量に含まれているリノール酸です。 リノール酸は体内でγ-リノレン酸に変換され、それがさらにアラキドン酸(この研究で用いられたオメガ6脂肪酸)に変換されます。 γ-リノレン酸とアラキドン酸は食品からも摂取されます。

リノール酸は、ごま油・大豆油・コーン油・ひまわり油(高リノール酸タイプ)に多く含まれています(オレイン酸よりもリノール酸の含有率が高い)。

脂肪酸とガン

複数の研究により、オメガ3脂肪酸に抗ガン作用がある一方でオメガ6脂肪酸にはガン発症リスクを増加させる作用のあることが示されています。 乳ガンに限っても、オメガ6脂肪酸に対するオメガ3脂肪酸の摂取比率が多いと乳ガンの発症リスクが増加するという研究が複数存在します。

話が難しいので割愛しますが、オメガ3脂肪酸により腫瘍抑制効果が発揮される理由の解明も進んでいます。