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乳ガンと診断されてからでも禁煙すると死亡リスクが低下

(2016年1月) "Journal of Clinical Oncology" に掲載されたハーバード大学などの研究で、乳ガンと診断された後であっても禁煙することにより死亡リスクが30%超下がるという結果になりました。出典: For Breast Cancer Patients, Never Too Late to Quit Smoking

研究の方法
2ー~79才の乳ガン(*)患者 20,600人を次の4つのグループに分けて平均12年間における生存率を比較しました:
  • タバコを吸ったことが無いグループ
  • 喫煙歴があるが乳ガンと診断される前に禁煙していたグループ
  • 喫煙歴があり乳ガンと診断された後に禁煙したグループ
  • 乳ガンと診断された後にも喫煙習慣を継続したグループ
(*) 浸潤性乳ガンまたは限局性乳ガン。 浸潤性のガンとは、ガンが最初に発生した場所の組織層を越えて拡がったガンのこと。 限局性のガンとは、最初に発生した組織や臓器内におさまっているガンのこと。

データの分析においては、喫煙量・喫煙開始年齢・飲酒量・BMIなどの要因を考慮しました。 一方、受動喫煙の有無や乳ガンの種類(トリプル・ネガティブ乳ガンかどうかなど)は考慮していません。

結果
  • データの期間中に無くなった女性の総数は 6,778人で、主な死因は乳ガンと心血管疾患だった。
  • 乳ガンと診断される1年前の時点で現役の喫煙者であったグループは、喫煙歴が無いグループに比べて乳ガン・呼吸器系のガン・ガン以外の呼吸器疾患・心血管疾患で死亡するリスクが高くなっていた。
  • 乳ガンを死因とする場合に限っても、喫煙歴が長い女性・喫煙量が多い女性・禁煙開始から乳ガンと診断されるまでの期間が5年未満の女性で死亡リスクが高くなっていた。
  • 乳ガンと診断された喫煙者のうち約10%が診断後にも喫煙を継続していた。 そして、このグループは、喫煙歴が無いグループや禁煙中のグループよりも乳ガンで死亡するリスクが高くなっていた。
  • 診断後に禁煙したグループは、乳ガンや呼吸器系のガンによる死亡のリスクが低くなっていた(*)
    (*) リスクの比較対象が不明ですが、おそらく禁煙しなかったグループと比べた場合の話でしょう。
この結果に基づき研究者は、禁煙を乳ガンの治療プログラムの一部とすべきであると述べています。
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