睡眠効率の良い乳ガン患者は生存率が高い

(2014年5月) "Sleep" 誌に掲載されたスタンフォード大学の研究で、進行した乳ガンの患者では、睡眠効率(布団の中で眠っている時間と目覚めている時間の比率。 眠っている時間が長いほど睡眠効率が良い)が良い人ほど生存率が高いという結果になりました。

研究の方法

進行した乳ガンの患者97人(平均年齢55才)を対象に、腕時計タイプの機器を用いて3晩にわたって睡眠効率を測定し、生存期間と照らし合わせました。

結果

患者たちが布団に入っている平均時間は8時間、眠っている平均時間は6.5時間でした。 睡眠効率の良いグループでは平均生存期間が68.9ヶ月間だったのに対して、睡眠効率が悪いグループでは33.2ヶ月間でした。 睡眠効率が10%向上するごとに生存率が32%改善されると推算されます。

睡眠時間と生存率のあいに関係は見られませんでした(つまり睡眠時間が短かったり長かったりしても睡眠効率さえ良ければ生存率は高かった)。

これらの結果は、年齢・エストロゲン受容体の状態・受けた治療などの要因を考慮した後のものです。

解説

睡眠の質が進行した乳ガンの生存率にどのように関わっているのかは不明ですが、睡眠障害によって免疫機能が損なわれる、あるいはホルモン・ストレス応答(hormonal stress response)が損なわれるといった可能性が考えられます。

研究者は次のように述べています:
「睡眠障害の治療法の中にはガン患者にも効くものがありますが、ガン患者に適した治療法を探るのために今後の研究が必要です。 (今回の結果からして、乳ガン患者の)睡眠障害を治療することによって、生活の質を改善するだけでなく生存率も改善できる可能性gああります」