肥満しているステージ0~1の乳ガン患者がダイエットで体重を減らすとテロメアの長さが回復した

(2018年8月) "Breast Cancer Research and Treatment" 誌に掲載されたイェール大学の研究で、肥満しているステージ0~1の乳ガン患者がダイエットで体重を減らすとテロメアの長さが回復するという結果になりました。
Tara Sanft et al. "Randomized controlled trial of weight loss versus usual care on telomere length in women with breast cancer: the lifestyle, exercise, and nutrition (LEAN) study"

これまでの研究に、テロメアが短い人は乳ガンになるリスクや乳ガンで死亡するリスクが高いという結果になったものがあります。

研究の方法

ランダム化比較試験において、乳ガンの病歴(乳ガンと診断されてから平均2.9年が経過)がありBMIが25kg/m(軽度肥満)以上の患者151人(*)を2つのグループに分けて、一方のグループ(93人)に通常のケアに加えて半年間にわたる減量を行ってもらいました。 もう一方のグループ(58人)は通常のケアだけでした。

そして、半年間の前後におけるテロメアの長さの変化を両グループで比較しました。
(*) 平均年齢58才、BMI平均値33kg/m、90%が白人、76%がステージ0または1乳ガン。

結果

テロメアに関する完全なデータが得られたのは151人中125人でした。

ステージ2または3の患者では、減量したグループとしなかったグループとで半年間におけるテロメアの長さの変化に差が見られませんでした。

ステージ0または1の患者では、通常のケアのみのグループでテロメアの長さが半年間のうちに8%短くなっていたのに対して、減量したグループでは7%長くなっていました。